レビュー『エコエコアザラク ~眼~』Night06「怪物」 | 魔法使いの赤い城

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レビュー『エコエコアザラク ~眼~』Night06「怪物」

ご訪問ありがとうございます。
青木無常です。

本日は予定どおり
『エコエコアザラク ~眼~』Night06「怪物」の
感想を掲載いたします。
me03e.jpg

前回更新の「あらすじ」に記載したとおり、
きわめて異形な女性がミサを
いいように翻弄しまくり、
しかもこの後ほとんどもう出てこない、という
異形なこの物語にあっても、
ひときわ異彩を放つ構成がとられています。

『エコエコアザラク ~眼~』
Night06「怪物」
2.レビュー

night06「怪物」のネタバレあらすじはこちら


まず、前々回から異形異形と
くりかえしてますが、
何が異形って、通り魔殺人犯の女性の
演技がそりゃもうすごい。

見てもらったら一番わかりやすいのですが、
小刻みにからだを揺すったりさすったりする
そのしぐさがきわめて不安定で、
精神的に病んでいることが
一目でわかってしまうくらいです。

これはやばい、近づきたくない、
と思わせるのに、おそらく画面に映ってから
一秒とかからないでしょう。

すさまじいです。

演技であることを、切に祈ります(^_^;)。

で、女性弁護士から「もっとやれ」と眼に
指示されたのかときかれた直後に、
ぴたりとその動きがとまり、
不気味な声音で静かに
「もっと……してほしいんですか?」
ときく。

その声音が「おまえにもしてやろうか」
とでも言いたげで、
しかもどことなく嬉しげで、
もう背筋に氷。



「赤い部屋」では、あいかわらず
リリーちゃんがミサのとなりに腰かけてますねえ。
伊澤亮子が出てこなくても、
リリーちゃんは必ずいます。



次のシーンで、リンダが出てきますけど、
これは映像的に何か意味があるんですかね。
いなくてもいいような気が、しなくもないですが。

まあそれはそれとして、例の
「エコエコアザラク -眼-」のウェブサイトには、
第六話のシナリオも掲載されているのですが、
放送ではなかったセリフが入っています。
それによると、伊澤亮子が少女の頃に、
「エコエコアザラク――」という呪文を
耳にしたことがある、ということです。

なんで、こんな重要なセリフを
削ってしまったんでしょうねえ。

この後の何話かで、
同工異曲のセリフがあるのでしょうけど。



あ、あと、インタビューのシーンで、
シナリオには「弁護士」「接見弁護士」と
書かれていたので、そのまま書きましたが。

弁護士が接見するときに、
カメラまわるのかな、とか、
テレビの取材だろうが弁護士だろうが、
最近のドラマだと声を通すための穴のあいた
仕切りごしにしか面会できない
感じなんだけど、このシーンでは
<以下ネタバレ>
直接会ってるな、とか(そのせいで後半
殺人鬼は脱走してしまうわけだし)、
<以上ネタバレ>
いろいろ疑問な点はありますね。



山中博美のシーン。
新人らしく初々しくとまどう博美と
業界人ぽく不信感を隠そうともしないディレクター。
カメラがまわると人が変わったように
堂々とレポートを始める博美。

おもしろいシーンですね。
山中博美が只者ではないこと、
この後、快進撃を開始しそうな予感を
みごとに表現しています。



で、また眼帯の女が出てくる。
このシーンではカメラが女の顔に、
極端に寄っていて、
逆に女の顔の方は、眼帯と刺青、
そして口もとだけが不安定に
揺れながら映る。

映し方そのものが、気持ち悪さを
狙っているようです。
最後に、またぴたりと動きがとまり、
くちびるだけがにたりと笑う。
また背筋に氷。

さらに、他人の眼を切る行為を
楽しげに笑いながら描写するシーン、
突然、頭を抱えてわめきながら
暴れだすシーンとつづく。

演技ですよね、これ。
と見ながら思い、
背筋に氷。
この役者さん……こわすぎ!



この後、天空に巨大な“眼”が
出現するシーンが出てきますが、
これと類似したシーンが、
この第六話以降何回か出てきます。

処理としては、ただ超接近で撮影した
“眼”を、
画像処理で空に埋め込んだだけ。

予算的に精一杯なのでしょうが、
もっとも重要なシーンでもあるはずだし、
もうちょっと何か、不気味な
怪物らしさを感じさせる処理が
ほしかったという気が、
しないでもないですね。
まあでも、許容範囲内です。

それにしても、この後半部から
眼帯の女の顔がかなりはっきり映り始めます。

前半部のイメージだと、
なんか中年ぽいと勝手に想像していたのですけど、
意外に若いし、意外にきれいです(^_^;)。
まあこういう役に選ばれただけあって、
やっぱり眼や笑い方にパワーがあって、
かなり不気味であるのは間違いないです。



で、あらすじでは省きましたが、
宮田由比奈が自宅で、
母の肩越しに見るともなく見る
テレビの画面には、
連続通り魔が再び出現したと報道する、
山中博美の姿が映っています。

このシーンの由比奈自身の目つきも、
不気味な雰囲気が漂っています。
あどけない顔つきの笹岡莉紗が
こういう目つきをするのも、
実に味があります。



で、眼帯の女が脱走する直前と、
脱走して繁華街の男を襲った後のシーンで、
生卵にナイフ(メス?)を
ゆっくりと入れていくシーンが
挿入されています。

ナイフの入った生卵は
じわりと黄身をはみ出させ、
内容物がとろとろと広がる。

単純ですが、きわめて効果的なシーンですね。
眼球にナイフが入っていくのを
想像せずにはいられない演出です。

こういうのは、センスとしかいいようがない。



で、いよいよ殺人鬼とミサとの対決シーン
なんですが……。

<以下ネタバレ>
実をいうと、このあたりはいまいちです。
設定上のこととはいえ、
これまでの話では、人外の相手に対して
毅然と立ち向かってきた黒井ミサが、
この部分に限って、ふつうの少女のように
おびえた顔をまったく隠さない。

なんか殺人鬼の女は空手だか拳法だか
格闘技めいた動きをするし。
不必要でしょ、魔術合戦のお話に。
むしろ邪魔。
よけいな不純物としか思えない。

大して迫力あるわけでもないし。
殺人鬼の異形性なら、前半部で
充分に表現されています。
このあたりのシーンは、
むしろ興ざめの効果しかないです。

次に、女が眼帯をとるシーンが続きます。
一瞬、何か不気味な“眼”が映って、
すぐ次のシーンにつながってるのですが、
ストップモーションで見ると、
これもいまいち。
特殊メイクとはほど遠い感じの、
できの悪い“眼”です。

が、ストップモーションで見たから
お里が知れてしまいましたが、
見せ方としては、文句はありません。

とめて見なければ、
一瞬何か不気味な眼のようなものが
映るだけなので、充分不気味。
このシーンはOKですな。
上から目線ですが(^_^;)。

で、幻だかなんだか知りませんが、
“もう一人の黒井ミサ”の叱責めいた言葉を受け、
突然力を取り戻したりする。

ワイヤーワークを使ったりして、
派手に立ち上がったり、
殺人鬼が超常的に
弾き飛ばされ(てる、つもりなんでしょうね、このシーン(^_^;))たり、
いまいちなシーンにつながります。

が、その後の、
ミサが呪文をとなえて反撃するシーンは
超かっこいいです。

呪文を唱えながら動かす
ミサの左手の動きに処理が加えられ、
超常的な力が行使されていることが
効果的かつスタイリッシュに表現されている。

この部分は、今までの対決シーンでも
もっとも見ごたえのある処理が施されています。

で、光学処理の五芒星にとらわれて
女が苦悶する。

五芒星が出現するまでは、
眼帯の女の苦悶のしかたも
雰囲気が出ていてよかったのですが、
哀願し始めると、
狂気がぬぐったように消えてしまい、
なんか大根な演技に見えてしまいます。
いまいち。

ただし、ミサが呪文の総仕上げに
また“かめはめ波”(またはフォース)を
放っていますが、この部分の処理は
かなりかっこいい。

なんか、無駄なワイヤーワークとか
いらないんで、もう少し効果的に
予算配分してほしかった感じです。



で、再びウェブサイトの記述に、
実際の放映にはない部分を発見。

哀願する眼帯の女に、
ミサは酷薄に笑いながらとどめを刺す。
ラルヴァが殺人鬼から「何体も」出現し、
殺人鬼がおびえる、というような記述もあります。

たしかに実際のシーンでも、
何かもやっとした光が
いくつも立ち昇っていく表現はありましたが、
これまで出てきたラルヴァとは似ても似つかず、
見ただけではこれがラルヴァだとは、
百パーセントわかりません。

また、力を取り戻してからのミサは
残虐に笑っているような記述もあります。

このへんも実際には
まったく表現されていません。

上野なつひに、
邪悪に笑う演技ができないとは思わないのですが、
たしかに残虐な感じの演技は
マッチしないかもしれませんね。

このあたりの内容も、
最終的な状況の説明に
大いに関係してくる部分と
いえなくもないんですが、
<以上ネタバレ>
女優さんの資質にあわせたということなら、
充分に納得できる変更です。

あーあと、おびえる黒井ミサは
あまり見たくないと前回書きましたが、
おびえる「上野なつひ」は
よろしいです(^_^;)。

まあ、物語上は、おびえる黒井ミサも
必要ではあるのですけど、
あまり効果的に使われているとは
いまいち思えないんですよね。

でもおびえる演技をする上野なつひは
いいです(^-^)(^-^)。しつこいか(^_^;)。



というわけで、以上、第六話の感想です。

折り返し地点にあたる第七話は、
三津谷葉子演じる須田薫が
さんざんな“眼”にあいます。

お楽しみに。

本日はこのへんで。
それでは、また。

Night06「怪物」のネタバレあらすじはこちら


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魔法使いの赤い城へようこそ。青木無常と申します。

主にホラー・ファンタジー系の作品に対する感想を中心に書いていきます。

また、備忘録もかねて、あらすじも記載いたします。
詳細なあらすじになる場合もあり、ネタバレもがんがんしまくりますので、あらかじめご了承願います。

一応ネタバレ部分は
<以下ネタバレ>ネタバレ部分<以上ネタバレ>
のような感じで括って中身の文字色を変えておきます。
必要に応じてドラッグ反転でお読みいただきますよう、お願いいたします。

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