感想――『エコエコアザラク ~眼~』Night04「悪の華」 | 魔法使いの赤い城

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感想――『エコエコアザラク ~眼~』Night04「悪の華」


ご訪問ありがとうございます。
青木無常です。

今日は予定通り、第四話の感想です。



全体に、今までのような
エピソードに無関係な
人物の描写がなくなり、
中心人物である三人だけで
お話が進んでいくせいか、
今回は非常に見やすく、
わかりやすい感じになっていました。

もしかしたらそのへんも、
脚本とかスタッフの顔ぶれが
関係しているのかもしれませんが、
話がひとつの佳境に入り始めている以上、
そこまではちょっとわからないかな、
といったところですかね。



『エコエコアザラク ~眼~』
Night04「悪の華」

2.感想


Night04「悪の華」のネタバレあらすじはこちら



まずは軽いところから。
今までのエピソードでも
感じられたことですが、
田上は探偵事務所の社長より、
立場的には強いというか、
腕がよくてもと警官というキャリアもある
田上を、社長が非常に重用し、
おだてなだめすかしながら
こき使っている印象ですね。

田上は次々に押し付けられる
半端仕事にうんざりしながら、
しかたなく案件をかたづけている、
というのが基本姿勢のようです。

それにしても、社長自身も
実は元警官だったことが
このエピソードではちらりと
触れられます。
田上はいかにも元刑事といった雰囲気ですが、
社長の方は若干意外でしたね。



で、山中博美の方は
いよいよ本性全開になってきます。
先輩モデルをたて、
いいこちゃんのようなセリフを口にしながら、
“邪眼”つかいまくり。



次のシーンは、
わかりにくいといえばわかりにくいけど、
むしろ面白いといっても
いいかもしれません。

あらすじでは略しましたが、
→「赤い部屋」で、経営者の伊澤亮子が、
 入口に向かって
 「お入んさない」と声をかける。
 黒井ミサが入ってくる。
 リンダが「まさかその子、
 うちにおく気じゃないよね」と
 不満そうに告げる。
というシーンが二回連続します。

一回目は最後に、
亮子がリンダをたしなめようとして、
リリーの隣からけげんそうに
見返すリンダに気づく。

ここも混乱の種かな、
と瞬時思ったのですが、
見せ方が上手で、
これは黒井ミサがまだきていない時点で、
伊澤亮子がミサの訪問を
“予知”したということを
さりげなく示しているのだな、
とすぐにわかるような見せ方に
きちんとなっている、と思います。

たぶん、他の暗示的なシーンとか
あからさまに説明不足なシーンも、
本来ならこういう感じで
視聴者に印象づけたいというのが、
スタッフ全体の方針というか、
希望だったのでは、と思われます。

このシーンは、それが
うまくいっている例ですね。

というよりは、受け手の資質を
強く要求する手法を多用している、
といった方がよいのかもしれません。

だから、わけがわからないながらも、
強く魅かれる、ともいえるのでしょう。



で、ミサがリリーに「こんにちは」
と声をかける。
リリーは声は出さないが
ミサに視線を向ける。

録画で見ているので、
画質が悪くてちょっと
はっきりしないのですけど、
このシーンで、リリーが
ほんのり微笑んでいるようにも
思えます。

ミサははっきり微笑み返しています。

なんつーか、リリーは物語の最後まで、
くわしいことが一切わからない、
ただの包帯ぐるぐるの赤いドレスの
女性、ということしか印象にないのですが、
画面に出てくると異様さ、不気味さ、
にも関わらずの純粋さややさしさを
感じさせて、出てくるたびに
画面に独特の雰囲気を付与する。

黒井ミサとからむ時にも、
ほとんど何もしないのですが、
杏さゆり演じる佐橋恵理とならんで、
ミサとのあいだに
もっとも強い絆を感じさせる演出で、
すばらしい存在です。

オープニングタイトルにも
もちろん出てきていて、
ひとめ見ただけで、
「うわ、気持ち悪ィ」
「なんだこれ」
と感じさせるインパクトを持っているし、
その実、黒井ミサと同じ側に立つ
正義の味方である、という。
多面性を感じさせる演出ですね。

このひとに関しても、
説明がまったくないことが
より効果をあげている、という
一例になりますね。



次は田上の調査のシーン。
迷惑に思い邪険に扱うモデルに対して、
しれっといろいろ突っ込む形の、
渡辺いっけいさんの演技は、
さすがという感じですね。

で、私はちょっと勘違いしていたんですが、
第一話に出てきて、
博美の“邪眼”で殺される人物を
“カメラマン”と表現したんですけど、
これは間違いのようです。
この人物はどこかの雑誌社や新聞社の
“カメラマン”ではなく、
ただのファン
“おっかけ”の少年だったようですね。
顔が幼い感じだな、とは思っていたし、
イメージ的にはそういう
捕らえ方ではあったのですけど、
博美たちモデルを
“囲み撮影”しているシーンで、
何かの機器の発表会的な
感じの説明がなされていたので、
一般人が混じることはなかろう、とか、
そんな感じに思考が働いていた
のかもしれないです。

恥ずかしー。



山中博美が、枕営業する「ひかる」に
邪眼を駆使するシーンも
わかりやすくてよいですね。

博美がいる部屋がどこなのかが
若干よくわからないのですが、
ベッドがあって、
何かのトレーニング機器があって、
三面鏡のついた鏡台がある。
他に家具らしきものが見当たらないので、
シティホテルの一室のようにも見えますが、
売れないモデルの博美が、
トレーニング機器を
ホテルの一室に持ち込めるような
身分でもないのではないかな、
というところから、
博美の部屋、と考えるのが
妥当だと思うのですが、
いかがでしょうか。

ホテルのように無機質な部屋、
ふだんからトレーニングをして
鍛えている、という状況が想像でき、
博美の性格の一端も垣間見えてきます。

過剰なまでに向上心の強いタイプ。
克己心も強いのでしょうね。
プラスに働けばよいのですが、
“邪眼”で、人を呪うことができるという、
特異な“力”が負の方向に
彼女を引き寄せる。

物語全体から考えると、
<以下今後のネタバレあり>
この山中博美という人も、
ある意味で巻き込まれた人の
一人、と
<以上ネタバレ>
いえるかもしれません。

ともあれ、パニックに陥るひかるが
幻視させられる“眼”の映像も、
少ない予算で不気味な雰囲気を
最大限に引き出している印象で、
非常によいです。



で、今回はいいことを
ここまで書いてきましたが、
次にまたヘンなシーンが入ってくる。

テレビのモニタに、
前回出てきた
「洗髪されている子ども(?)」。
洗っているのは、男性のようにも見える。
洗髪されているのは
子どもくらいの体の
大きさに見えますが、
全体に暗いので、ただの印象に過ぎず、
はっきりとはわかりません。
テレビ画面の中なのですが、
その中に見えるのは、
シャレた照明が一個。
ほとんどシルエットの
洗髪されている人と
その背後に立つ洗っている人。
前方、やや離れた位置に壁があり、
そこに鏡の端が映りこんでいるようにも
見えますが、はっきりしません。
この部屋にも他に家具はなく、
洗髪されている人がすわっている椅子も、
美容室などの機械の椅子ではなく、
ただの椅子のように見えます。

だからどこかの店というわけでもなく、
殺風景な感じから個人の家、
というふうにも考えにくい。

ただの心象風景、と考えた方が
よいのではないか、と思います。

で、これは
テレビモニタの中のシーンで、
カメラがゆっくりと横に流れていくと、
編集室らしき部屋。
写真のようなものを、
機器にかけて精査しようとしている男。
突然苦痛にうめきだす。

……このひと、だれ?

と最初は思ったけど、

ラブホテルで社長とひかるが
パニクってるシーンのあとに、
同じ部屋にシーンが戻って、
男が精査していた写真が
博美の“邪眼”だったので、
ひかるの写真集を撮る予定の、
モデル撮影のシーンに出ていた
カメラマンだと判明。

ひかるをエコヒイキする人間の
一人として、博美の怒りを買った、
というようなことなんでしょうかね。

それはいいんだけど、
このカメラマンの編集室に
例の“洗髪”のシーンが出てきたってことは、
やっぱり心象風景というか、
スタッフからのメッセージが
象徴的にこめられている、
と考えてよいのでしょうね。

意味がまったくわからないところが、
腹立ちますが(^^;)。



で、その腹が立つ洗髪の映像が、
またまた「赤い部屋」で、
ビケちゃんの陰から浮かび上がる
黒い影のさらに背後に、
映しだされていました。

もう、何がなんだか……。
今度の映像は、洗っているひとが
いないようにも見えますが、
洗われている方の人の頭は泡まみれ。
……。もう、何がなんだか……。



そしていよいよ、
<以下ネタバレ>
黒井ミサと山中博美との
第一の対決シーンです。

欲望に忠実で、
人殺しに躊躇のないぶん、
博美やや有利か、という
感じの展開ですが、
偶然とはいえ田上の出現と、
黒いウサギ型のカバンを博美に送った
“ラルヴァ”の少年の存在が
第一ラウンドを互角に

<以上ネタバレ>引き戻します。

それにしても、
『激走戦隊カーレンジャー』で
能天気なかわいこちゃんである
ピンクレーサーを演じていた
来栖あつこが、ここまで
不気味かつ壮絶な悪女を演じられる
というのも、きわめて意外というか、
びっくりしたキャスティングでした。



で、これもあらすじでは略したんですけど、
今回のラストシーンは、
「赤い部屋」で、
空腹にまたまたお腹を鳴らすミサに、
リリーちゃんがいちごを一個差し出すシーン。

いちごをさしだしながら、
リリーちゃんが微笑んでいるように見えます。

ミサはお礼をいって微笑み、
仲良く二人でいちごを口にします。

すてきなラストシーンです。

が……このシーンの冒頭にも、
実は例の“洗髪”シーンが!

……もう。
いい加減にしてほしい……。
もしくは、私が見落としている
説明とかが、今後実は出てきていたとか。

ぐすん……(^^;)。



というわけで(^_^;)、
第五話は、いよいよ南淵高校が舞台。
今まで顔みせだけだった須田薫と
下級生の宮田由比奈が
中心となる物語が展開され始めます。



と、いうわけで、本日はこのへんで。
それでは、また~(^_^)/~~



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詳細なあらすじになる場合もあり、ネタバレもがんがんしまくりますので、あらかじめご了承願います。

一応ネタバレ部分は
<以下ネタバレ>ネタバレ部分<以上ネタバレ>
のような感じで括って中身の文字色を変えておきます。
必要に応じてドラッグ反転でお読みいただきますよう、お願いいたします。

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